奨学金の返済はいつまで続くの?状況が変わった時にできること

学歴社会と言われる現代は、
奨学金の制度を利用して進学するという道を
選ぶ人も多いのではないでしょうか?

奨学金を利用することによって、
夢が実現できる可能性も上がりますし、
きちんと学びの場を得るためには必要な手段だと思います。

ですが、奨学金は利用すると基本的に返済をしなければならず、
利用して進学した時点で一種の借金があるということです。

そのため、当然ながら簡単に考えられるものではなく、
進学したものの返済に不安を抱えているという場合も多いと思います。

借りた時点の想定通りの道を進めれば良いですが、
万が一、そうならなかった時は、返済はどうなるのでしょうか?

目次

奨学金とは何?返済はいつからいつまでするの?

奨学金は、簡単にいえば学びたい学生が
お金の心配をせずに学べるようにするための制度です。

自治体や支援機構などが行っていて、
そこによって制度の詳しい部分が違うことが多いものでもあります。

ですが、学校や通学など学ぶことに関わる資金の一部を
貸し付けてもらえるとうのが一般的な奨学金ではないでしょうか?

返済は卒業後に就職して得る自分の収入からすることができるので、
親の負担軽減のために検討する人も多いです。

ですが、返済は金額にもよりますが、
2万程度の負担にならない金額を15年以上続けていくのが一般的です。

そのため、社会人になって1年目にして、返済終了が見えないような
高額な借金を抱えるということになるのがネックです。

結果として奨学金の返済がきついと感じる人が多いのも事実で、
簡単に考えることができない理由の一つになります。

奨学金の種類によっては、奨学金が給付という形で支給され、
条件を満たせば返済が免除になるというものもあります。

目標が明確で、なおかつ条件を満たせる可能性が高い分野を学びたいなら、
給付型を検討するのが絶対おすすめです。

ちなみに奨学金の返済は、いつからすることいえば専門学校、
大学などの費用貸し付けが終了してから半年後程度から始まるのが普通です。

貸付終了は卒業の時期辺りになりますので、
就職して仕事にも慣れて来たころからということになります。

また、学校を途中で退学した場合は、その時点で貸し付けが終了しますので、
それから半年後には返済が始まることになります。

無事に卒業しても、きちんと就職できなかったり、
退職した場合でも返済はありますので、気が気ではないと思います。

奨学金の返済猶予審査って何?留年したらどうしたらいい?

就職はしたものの、収入が極端に少なかったり、
病気やケガが原因で仕事ができないなど、
返済が厳しくなる原因は多く存在します。

それでも借りたものは返さなければならないという部分は、
どうあっても変わりません。

ですが、返済の期間を猶予してもらうことができる場合があります。

利用する奨学金によって違いますが、
1回の手続きで1年まで支払いを待ってもらうことができる制度があります。

返済に悩む前に1度確認してみることをおすすめします。

また奨学金の返済はいつからするのか、
留年した場合を見てみましょう。

まず基本的に、留年した学年分の奨学金は停止されますが、
返済も卒業までは猶予されるので、返済は卒業後ということになります。

留年した年を学び直す場合は、その部分に貸し付けがなく、
自力で何とかしなければならないということになります。

ですが、きちんと学業に従事し翌年、
進級できた場合は奨学金の支給も再開されます。

奨学金で進学を決めたなら、留年などないように気を引き締めて
学業に専念する必要があるのかもしれません。

奨学金の返済はいつからするか、大学院などに進学した場合は、
そこでも奨学金を利用しているかにもよりますが、
在学中は期間を猶予してもらうことができます。

留年も進学も、それぞれに手続きがありますので、
忘れずに行うようにしましょう。

奨学金の猶予審査って厳しいの?

奨学金の返済を猶予してもらうことができる可能性があることは
分かったと思いますが、肝心の審査は厳しいのでしょうか?

ズバリ言って、「正当な理由が必要」という以外、
特に難しいということではないようです。

例えば、卒業後別の学校に進学したなどの場合は、学生であるという時点で正当ですし、
留年もよほど、学業を疎かにして、結果成績不振に陥るなどの状況がなければ正当といえます。

また、病気やケガ、出産、育児なども仕事をすることのできない正当な理由になるでしょう。

ですが、一定以上の収入がある場合や、
正当な理由がない猶予申請は提出する時点で認められません。

これは当たり前ですよね。

だからといって返済できないのにそのままにしていると、
督促状が届いたり、電話がかかってきたりと、借金まみれの気分を味わうことになります。

その分の延滞金もかさんでいきますし、
最悪の場合、裁判などに発展し状況は悪くなるばかりになります。

連帯保証人の方にも迷惑をかけることになりますので、
返済が厳しい場合は、審査が通るか心配になったり、
理由が正当か考える前に、相談してみることをおすすめします。

延滞がない場合は、毎月の支払い額を減らし
期間を延ばす「減額返済」という方法もありますので、
1ヶ月でも延滞する前に相談するのがベストです。

奨学金の猶予が通らない場合は最終手段。

奨学金の猶予申請をしたのに、審査が通らなかった場合、
どうやって返済していけばいいのでしょうか?

まず、審査が通らなかった理由を考えてみてください。

働けるのに働かないとか、収入はあるのに、
明らかな浪費が原因で支払いができないなどは通るわけがありませんよね。

自分の生活を見直してみることも必要になります。

でも、どうしても返済ができなくなった場合は、
専門家の力を借りるしかありません。

弁護士や司法書士に依頼して債務整理するのが一番の解決策になると思います。

他の借金も合わせて整理し、月の返済額を返済可能な金額まで下げたり、
利子や延滞金の発生をストップさせることで、完済を可能にする方法です。

ですが、普通に考えて債務整理も法律家も敷居の高いことに違いはありません。

そんなことにならないように、奨学金を利用したら計画的に返済できるようにしましょう。

奨学金の返済を一括でするメリットはある?

ここまで、奨学金の返済が難しい場合を中心に話をしていきましたが、
逆に返済を繰り上げた場合のお話もしましょう。

そもそも奨学金の利率ってどのくらいなのでしょうか?

これも奨学金の種類や認定により違いはありますが利子がある場合で0.5%~3%程度になります。

この利率も貸し付けを受けた金額によってはかなりの負担ですよね。

では、卒業後生活が安定し、一括返済できるようになった場合、
どんな部分でメリットがあるか調べてみました。

まず借金自体がなくなるので、気持ちが楽になりますよね。

そして、奨学金を返済するので利率の関係なくなり、
無駄な支払いをしなくて済みます。

その分、貯金に充てたりすることもできるようになりますので、
それだけの余裕がある場合は返済してしまうと、将来が楽になります。

逆にデメリットとしては、一括返済をすることによって、
手元にあるお金が少なくなり、生活が不安になるという点でしょうか?

奨学金の返済の心配はなくなっても、
万が一働けなくなった場合の生活費などがなくなってしまうという場合は、
まだ返済すべきではないのかもしれません。

また、無利子のタイプの奨学金を受けていた場合は、
毎月返済しても、一括で返済しても、金額は変わりませんので、
無理をする必要は一切ありません。

まとめ

奨学金についてまとめましたがいかがでしたか?

奨学金を申請する時点では、
「何とかなるだろう」という気持ちでいる人が多いらしいですが、
実際に返済する時になって苦労する方もいます。

自分に合った奨学金を見極めて、
できるだけ条件の良い奨学金を受ける努力をするところから
奨学金人生は始まるのかもしれませんね。

でも、人生何があるかわかりません。

もし万が一、返済が厳しくなったら、放置せずに対策を相談してみましょうね。