子供の全身のかゆみを何とかしてあげたい!!部分や症状別に徹底解説

子供が皮膚のかゆみに耐えかねて傷だらけになりながら掻きむしっている姿を見ると、
「掻いちゃだめ」とは言いつつも、どのような対処をすれば適切かはよくわからないものですよね。

さらには皮膚だけでなく、
子供は頭皮のかゆみなど様々な部分のかゆみをうったえるため、
それが何によるかゆみなのかの見極めにも困ってしまいます。

今回は、かゆいかゆい…と泣いて苦しんだり、
夜も眠れないほどのかゆみと戦っている我が子を何とか助けてあげたい!!と
切に思っているあなたのために、部分や症状別の対処方法をお教えしたいと思います。

目次

子供の手のひらのかゆみの原因と対策

まず、子供が手のひらの湿疹によりかゆみをうったえている場合、
小児掌蹠丘疹性紅斑性皮膚炎
(しょうにしょうせききゅうしんせいこうはんせいひふえん)を疑いましょう。

小児掌蹠丘疹性紅斑性皮膚炎とは、
砂かぶれ様皮膚炎とも呼ばれている疾患で、ほとんどが4歳以下の小児に見られます。

症状としては、手のひらにかゆみを伴う小さな丘疹が発生するとそれが拡大していき、
手が赤くむくんだような状況になった後、最後は角質片となって剥がれ落ちます。

また、同じ症状がほぼ同時期に足にも発生して、
場合によっては肘や膝にも症状が現れたり熱が出ることもあります。

風邪のような症状が同時に現れることが多いため手足口病との判別が難しく、
ウイルス感染が原因となる可能性が高いようですが、
ステロイド剤を塗ってもあまり効果は期待できません。

残念ながら特にこれといった対処方法はなく、
2週間から1ヶ月ほど経過すると角質片となって治ることもあり、
自然に治るのを待つしかないと言えます。

子供の赤い発疹でかゆみを伴うもの

子供の赤い発疹でかゆみを伴っているものは、
じんましんである可能性が高いでしょう。

じんましんは、皮膚に赤く腫れたような
発疹が急に発生して多くの場合はかゆみを伴いますが、
大半のじんましんは、症状が発生して治まって…を
繰り返した後、24時間以内に消えて治ります。

しかし、急性じんましんの場合は2週間ほど、
慢性じんましんであれば1ヶ月以上と、
じんましんの種類によっては完治までに長い期間を要する場合もあります。

また、子供は湿疹によるかゆみを訴えることも多くあり、
その原因となりえるものは化粧品や薬品類にはじまり、
食べ物や植物にほこり…と身近なものばかりです。

湿疹は、赤く水気のあるかぶれのような皮膚の異常ですが、
多くは発生すると数日間は症状が引きません。

何によって湿疹が生じたかを突き止めてそれを避けるなどの対処の必要がありますが、
かぶれは下着や洋服と肌との摩擦や汗、気候の変化による刺激からも発生するため、
見極めが難しくあります。

なので、子供が目のかゆみなども訴えているのであれば花粉や
ほこりによるアレルギーを疑ってみる…という具合に、
湿疹の原因は他の症状や要因も参考にしてよく考えてください。

もしも、頭や鼻に発疹やかゆみがあるのであれば、
脂漏性皮膚炎の可能性も高いでしょう。

脂漏性皮膚炎皮は皮脂の分泌量が多いことで発疹が生じ、
真菌を原因に炎症を起こしてフケやかゆみが出るもので、
再発を繰り返すことが多くあります。

改善を目指すには、肌や頭皮、髪を清潔に保って生活リズムや食生活を正す他、
抗真菌クリームでの対処も有効と言えますが、
慢性化させないためにも病院での診察をおすすめします。

子供の発疹でかゆみや熱なしの場合

ここまでかゆみや熱などを伴う子供の発疹について説明をしてきましたが、
発疹が生じていて発熱を伴っている場合、
その原因は何らかの感染症であることが多いようです。

しかし、子供によく見られる発疹には、
多くの場合がかゆみも熱も伴わないという、以下のようなものもあります。

とびひ(伝染性膿痂疹でんせんせいのうかしん)

細菌が傷などの部分に感染して増殖をすることが原因で
水疱状やかさぶた状の発疹が発生し、
その周囲のみならず様々な部分に症状が広がっていくもので、
6歳以下の子供に多く見られ、アトピー性皮膚炎である場合は特に発生しやすくなります。

とびひの発生した部分はガーゼなどで保護をし、
拡大を防ぐためにも皮膚を掻いたり鼻などの粘膜を触らないようにし、
もしも発熱がある場合には入浴を避けましょう。

また、完治するまでは浴槽のお湯やタオルの共有も避けてください。

とびひが広がった場合には、
皮膚科や小児科にて診察を受けて処方薬を使用し、医師の指導に従いましょう。

水いぼ(伝染性軟属腫でんせんせいなんぞくしゅ)

子供に多く、プールの共有具などを介してウイルスに感染をすることが原因で、
5ミリくらいの水分を含んでぷっくりとした発疹が発生し、
患部に触れることで発疹がどんどん広がります。

アトピー性皮膚炎の場合は特に発生しやすくもあり、
拡大を防ぐためにも水いぼに触れたり掻いたりしてはいけません。

自然治癒も可能ですが、長いと3年くらいの期間を要し、
患部の拡大や他人への感染の可能性も高いため、
皮膚科にて相談をして専門の治療をすることをおすすめします。

この他にも、多くがかゆみや熱を伴わない発疹は、
何らかのアレルギーやストレスによる要因や、
かゆみが出ないタイプのダニに刺された場合、
さらには内臓の異常が原因でも生じます。

なので、子供が皮膚だけでなく体に何らかの不調を感じていたり、
発疹の出方が異常に思えたりといった場合には、
できるだけ早く病院にて診察をしてもらうのが一番でしょう!!

まとめ

今回は子供に多く見られる全身のかゆみや、
発生した際の対処方法をご説明しましたが、
今回出した皮膚疾患以外によるかゆみや発疹が子供に出ることも、もちろんあります。

発疹やかゆみには緊急の対処も大切ですが、
症状が長引いたり悪化していると感じたのであれば特に、
様々な症状に対応をしてきた医療のプロに診てもらうのがやはり安心ですよ。

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