お清めの塩って食塩でもいいの?お清めの塩の意味や使い方とは

お清めの塩の代用品のように言われている食塩ですが、
食塩でもお清めになります。

神前や仏前に備えた塩でないといけないように思うかもしれませんが、
なんら問題ありません。

そもそも、お清めの塩はなぜするのでしょうか?

その理由は、塩には食物の腐敗を遅らせる効果があることと
塩自体腐らない性質であることが由来となっているようです。

さらに、清めの塩は「死者の穢れは恐怖の対象」としている神道の考え方に由来していて
その「穢れ」祓うためにするものとされています。

仏教では基本的にお清めの塩は必要ないということですが、
葬儀などでお清めの塩が配られたり盛り塩がされたりという風習があるため
「塩は穢れを祓う」という昔からの言い伝えにならい行われてるんですね。

ちょっと話がそれてしまいましたが、宗教などで決まりがなければ
お清めには気持ちが大事で、塩は基本どんなものでも良いということ。

食卓塩でも料理に使う塩でも、もちろん神前や仏前に備えた塩でも
使う人の気持ちひとつでお清めの塩になるというわけですね。

そんなお清めの塩ですが、家に入る前にし忘れて心配になったり
葬儀の時にもらって余った塩の処分に悩んだりしたことはありませんか?

ここからは、普段そこまで気にならないけど知ってたら便利な
お清め塩のアレコレをご紹介していきましょう。

目次

お清めの塩をするのを忘れた!しなくても大丈夫?やっぱりする方がいいの?

お清めの塩をせずに家の中に・・・ハッと気づいていったいどうしたら?!
なんて経験ある人もいますよね。

もし忘れてしまっても、お清めの塩は昔からの風習のようなものなので
しないままでも問題ありません。

どうしても気になって心持ち落ち着かないのであれば、
一度家の外に出てお清めの塩を玄関先でしてから入り直しましょう。

その場合は、喪服のままするのが正しいやり方とされているので、
普段着になってから気付いた時は喪服にもう一度着替えてから行いましょう。

ちなみに、お清めの塩をする時は塩ひとつまみを
「胸→背中→足元の順にかけてから手で払う」というのが正しいやり方。

その後に足元に落ちたお清めの塩を踏みしめてから家に入ると、
完全に邪気が払えると言われています。

これを機会に覚えてやってみてくださいね。

●お清めの塩はどこで買う?特別な塩やお清め用の塩があるの?

意外に思われる方も多いかもしれませんが、ホームセンターや通販で
お清めの塩として売られている商品はたくさんあります。

価格帯も幅広く、効能もお清めだけではなくて中には福を呼ぶものもあるようで・・・
なんだかすごいなぁと感心してしまいました^^;

もちろん、神社でも神前でお祓いを済ませた神塩が売っています。

塩だけでいうならコンビニでもスーパーでも売っているので、
ちゃんとしたところでお祓いしたものでないと・・・と
気にならないのであればどこで買っても良いということですね。

この塩でなくてはダメ!お清めの塩は絶対にしないとダメ!
といったルールがある訳ではないので、気にしすぎないようにしましょう。

●お清めの塩はいつまでするもの?処分する時はどうするの?

お清めの塩は、一般的にお通夜・葬儀・告別式までと言われています。

先にも記述した通り、必ずしなくてはいけないことではないので
した方がいいなとかこの日にちまではやろうなど、
それこそ気持ちが落ち着くまで毎日やりたいなら思った通りするのが良いでしょう。

お清めの塩は、昔から言われているのは故人に対して行うものではなく
その場に寄ってきた邪気や悪いもの、いわゆる「穢れ」に対して行うものとされています。

さらに、故人は四十九日以降「仏様」となり成仏しているので悪いものは寄ってこれず、
お清めの塩は不要とも言われています。
つまり、するしないはその人の判断で良いということですね。

あと、葬儀でいただいたり用意したお清めの塩が余って
どうしたものかと悩んだことはないですか?

筆者もその一人でして、悩んだ挙句に捨てることが出来ず
しばらくリビングの棚の隅に置いといたのですが、
いつの間にか家族がお清めの塩と知らず捨てていて気付いたらなくなっていました^^;

そんな風にお清めの塩を処分して良かったのか後で心配になり、
以前葬儀屋さんに問い合わせたことがあります。

その時に、「そのまま捨てても罰が当たるようなことはないですよ」と聞いて
本当に罰が当たると思ってなかったもののほっとしたのを覚えています。

気の持ちようでだいぶ違うので、どうしても気になる方は
近くのお寺や神社などに尋ねてみるのも良いかもしれないですね。

●お清めの塩は食べることができる?!普通に使っていいものなの?

葬儀の時にもらったお清めの塩には、乾燥剤が入っていることがある為
調理などに使えない場合がほとんどです。

元々食べることを想定されていないこともあって、
中には工業用の塩を使っている場合もあるようです。

お清めの塩が入っている袋に「非食用」「食べれません」といった表示があれば
もちろん食べられませんが、表示がなくわからないものもあるので、
判別がつかないなら食べるのは避けた方が無難でしょう。

大抵の場合は、口にしても問題のないことが多いですが、
やはり食すための塩でないなら「もしかしたら」具合が悪くなるかもしれません。

それに、葬儀でいただく(使う)お塩なので気持ちの問題もあります。
お清めの塩として使い、残りは処分した方が気持ちの切り替えもうまくいったりもします。

先ほどにも記述したように、お清めの塩は処分しても
罰が当たることはありませんので心配しないでくださいね。

●まとめ

我が家はマンションで、葬儀からの帰りにいったいどこで
お清めの塩を使えばいいのか迷ったことがあります。

エントランスなのか敷地に入った時なのか・・・家族や友人に聞いても厳密なものは何もなく
その時は敷地に入った隅の方でお清めの塩をしました。

後で聞いた話によると、お清めの塩をマンションなどの集合住宅で使う時は
一軒家と同じく玄関先で良いとのこと。
自宅前の扉の外でかけるそうです。

その後、ホウキで掃くなどして処分すれば近隣の方にも迷惑がかかりません。

今回のことでお清めの塩は昔から残る風習のようなもので、
するしないは気持ちの問題の部分が大きいとわかりました。

食塩でも神塩でもする人の心ひとつで変わるので、
もしお清めをしたいと思うならどんなお塩でもしっかり行ってくださいね^^