ぬいぐるみって洗濯できないの?洗う前に確認することとは

ぬいぐるみには、洗濯できるものとできないものがあります。

まずは、ぬいぐるみについているタグを確認しましょう。
タグに、洗濯マークや手洗いマークなどの表示があれば水洗いできます。

ですが、中には元々タグがついていなかったり取れてしまってたり、
表示のインクの色が抜けて書いてあることすらわからない場合がありますよね。

その場合は、次のことを確認してください。

・ウール製品ではないか?
・素材が革、または合皮ではないか?
・音が鳴るような機械が入っていないか?
・電池式ではないか?
・アンティークか?
・色落ちしないか?
・中綿に特殊な素材が使われていないか?(ポリエステル・ビーズ・パイプ以外のもの)

こういったものは、残念ですが水洗いの洗濯はできません。
専門の業者の方に、相談・依頼しましょう。

では、洗える場合はどうやって洗濯すればよいのでしょうか?

ここからは、ぬいぐるみの洗濯の仕方やコツについてご紹介していきます。
是非、参考にしてくださいね。

目次

大きいぬいぐるみの洗濯方法は?どんな風に洗えばいいの?

洗濯機に入らないような大きなサイズのぬいぐるみは、手洗いしましょう。

手洗いといっても、相手は大きなぬいぐるみ。
時間もかかりますし、結構な体力勝負になるので覚悟してくださいね。

洗う場所は、浴槽がおすすめです。

ぬいぐるみの洗濯に使う洗剤は、おしゃれ着用の中性洗剤を使いましょう。

あらかじめ、浴槽に30℃前後のぬるま湯と洗剤を入れておきます。
(目安は水4ℓに対して洗剤10ml)

洗濯の手順は、次の通りです。

①事前にブラシなどで、表面のほこりを落としておく

②洗剤を入れた浴槽に、ぬいぐるみを入れる

③優しく押し洗いする

④水を入れ変えながら、最低でも3~4回はすすぐ

部分汚れには、指の腹をつかって細かく押し洗いしてみてください。
歯ブラシや小さいブラシを使う場合は、生地が傷まないよう注意しましょう。

【注意点】

・熱湯は使わない(生地を傷めるため)
・強い力で、乱暴に洗わない(型崩れ防止)
・すすぎは入念にする(洗剤残りはカビ・変色・肌トラブルの元)

また、ぬいぐるみの洗濯にはセスキ炭酸ソーダで洗うこともできます。

セスキ炭酸ソーダは、手垢や食べこぼしなどの汚れに強いです。
カビにも効果を発揮します。

それと、ぬいぐるみの洗濯にオキシクリーンを使っているという話を良く聞きます。
カビや血液汚れなどの落としにくい汚れがきれいに落ちるそうです。

ただし、セスキやオキシクリーンは、中性洗剤と比べると洗浄力が強めです。

ぬいぐるみの洗剤は中性洗剤が一番ですので、
もし使う場合は事前チェックをするなどして気を付けるようにしましょう。

ぬいぐるみの洗濯に柔軟剤は使える?使い方やコツはある?

ぬいぐるみにも、柔軟剤は問題なく使えます。

むしろ、ぬいぐるみを洗濯でふわふわに仕上げるには、
柔軟剤の存在はかかせません。

使い方は、いたって簡単。
特に難しいことも、コツもありません。

ぬいぐるみを洗い終えた後、洗濯桶(又は浴槽)に
水またはぬるま湯を入れて柔軟剤をよく混ぜます。

この中にぬいぐるみを浸し、20~30分ほどつけ置きします。

注意点としては、すすぎの時と同様お風呂の残り湯を使わないこと。
きれいな水またはぬるま湯を使いましょう。

ぬいぐるみの洗濯で脱水する方法は?乾かし方はどうしたらいい?

ぬいぐるみの脱水の仕方は、次の通りです。

①洗い終わったぬいぐるみを軽く絞る

②大きめのタオルに包み、優しく押しながら余計な水分をふき取る

③洗濯機に入るサイズなら、タオルに包んだまま洗濯ネットにいれて10~20秒脱水する

洗濯機で脱水する場合は、ぬいぐるみのサイズに合わせて脱水時間を調整してください。
あまり長く脱水すると、型崩れや中綿が出てしまうことがあるので気をつけましょう。

乾かし方も、ご紹介しておきましょう。

①脱水後、ぬいぐるみの形や毛並みを整える

②平らな場所にすのこやバスタオルなどを敷き、ぬいぐるみを置いて平干しする

③干す場所は風通しの良いベランダや窓際など、基本陰干しで直射日光は避ける

ぬいぐるみが完全に乾くまで、サイズや環境によりますが1日~数日かかることもあります。

床との接地面は湿気が逃げにくいので、こまめにタオルやぬいぐるみを置く位置を変えて、
乾かしやすい環境を作るようにしましょう。

目安は、ぬいぐるみを握るまたは抱きしめるなどして、水分を感じなくなればOKです。

おすすめは自然乾燥ですが、エアコンや扇風機、
浴室乾燥機などを利用して乾燥させることも可能です。

どちらにしてもしっかり水分を抜くことが大事なので、完全に乾かし切るよう努めましょう。

余談ですが、ぬいぐるみを洗う洗濯機はドラム式だと乾燥機もついていて便利ですが、
叩き洗いになることや洗剤の量の加減など気をつけることが多く難易度が高めです。

同じドラム式のコインランドリーも、
大きなぬいぐるみやたくさんのぬいぐるみを洗いたい時に重宝しそうですが注意が必要です

ぬいぐるみの洗濯はコインランドリーで禁止されていることが多く、
OKであっても乾燥においては70~80℃の高温になります。

素材や種類によっては一部が溶けたり剥がれ落ちたり、最悪ボロボロになる可能性もあります。

ぬいぐるみの脱水・乾燥は、なるべく手作業で行うことをおすすめします。

ぬいぐるみの洗濯の頻度はどのくらい?ダニや雑菌の心配をなくすには?

ぬいぐるみを洗濯する頻度には、多少の差があります。

・眠る時には常に抱いている
・キッチンのそばや、タバコを吸う部屋に置いてある

など、ぬいぐるみが汚れのつきやすい環境であれば、月に1回は洗濯したいですね。

人によっては、ぬいぐるみの洗濯は数か月~半年に1回だったり
まったく洗濯しないなんて人もいるようですが、
ダニや雑菌の温床にしないためにも最低でも3か月に1回は洗濯しましょう。

ダニや雑菌が発生すると、肌荒れなど様々なトラブルの元になります。

ダニや雑菌を防ぐには、ぬいぐるみであってもメンテナンスは必要です。
定期的に洗濯をして、少しでも心配を減らしましょう。

特に、赤ちゃん用のぬいぐるみの洗濯の頻度は、多いくらいがちょうど良いですね。

目安としては1~2か月に1回、赤ちゃんが常に触ったり舐めたりしているようであれば
数週間~1か月に1回くらいでもよいかもしれません。

安全なぬいぐるみにすることも、きれいを保つ秘訣になりますよ。

まとめ

筆者には、子供の頃から大事にしていた、クマのぬいぐるみがありました。

小学校から高校にあがるまで一度も洗ったことがなく、あちこちシミや黒ずみだらけ。
さすがにかわいそうになって、洗濯することにした時の話です。

そのぬいぐるみを洗濯機にいれて、モードを「念入り」に設定したのも良くなかったのでしょう。

洗濯が終わりフタを開けると、見事に硬く絞られてやせ細った、
一見するとクマとは呼べないものが洗濯機の底に張り付いていました。

慌てて取り出し必死に乾かすも、すでに後の祭り。

ぺしゃんこになったクマは、もう元の姿に戻ることはありませんでした。
あの時は、本当にショックでした・・・(T_T

皆さんは、こんな失敗はしないようにしてくださいね。

体験からもわかるように、ぬいぐるみは思ったよりもデリケートです。

大事なぬいぐるみをいつまでもきれいに保つためにも、
洗えるかどうかの事前確認、丁寧な洗濯を忘れないようにしましょう。