ストッキングが伝線する仕組みは、
とても細い糸で編まれているストッキングの網目が何らかの原因で切れて
そこから線上にほつれてしまうというものです。
しかも、ストッキングはピンと張った状態で履くものなので
見えないほどの多少のほつれでも伝線が広がってしまうことも多いです。
そして、今や当たり前のように使われている「伝線」という言葉ですが
なぜ「伝線」というかご存知ですか?
「伝線」は、ストッキングがなければ生まれてこなかった言葉といわれています。
[名](スル)ストッキングなどの糸のほつれが縦状にひろがること。「
伝線 したタイツ」引用元:コトバンク
辞書で引いてみると、ストッキングなどが縦方向に線上にほころぶこと
と書かれていて、ストッキングありきの言葉だということが分かります。
ストッキングが線上にほころんでいく様が、伝染していくことと似ているため
そのもじりとして「伝線」とされたという話もあります。
ストッキングにこんな興味深い話があったなんて意外ですよね。
またストッキングの伝線はみっともないので
履き続けないで、変えをあらかじめ用意しておくか、
コンビニに入り、新しいものを購入し、履き替えるという声が多いです!
さて、ここからはストッキングの原因や対処法などをご紹介していきましょう。
目次
ストッキングが伝線してしまう原因は?なぜ穴が開いてしまうの?
ストッキングが伝線するのは、爪が原因であることが多いです。
足の爪が欠けて尖っていたり伸びすぎていると
ストッキングを傷つけて最初のほつれを生む原因となります。
手の爪も同様の状態だと、履く時に爪をひっかけて伝線してしまうこともあります。
ストッキングは非常に薄い生地なので、多少のダメージでも破れやすいです。
履く前に手足の爪切りややすり掛けなどのお手入れ済ませておくようにしましょう。
かかとのガサガサや指先のささくれなども、
ストッキングの網目に引っかかることが多く伝線の原因になります。
こちらも普段ケアすることで、予防できますね。
他にも、ストッキングを履く時に無理に引っ張りすぎて破れてしまったり
靴やバッグの金具などが引っかかって伝線することもあります。
いつも同じ場所が伝線してしまうという方は、
何が原因なのかまずチェックしてみてくださいね。
ストッキングが伝線しにくい履き方ってあるの?コツはなに?
伝線を防ぐためには、履き方にも注意が必要です。
履き方のコツを、順番に説明していきましょう。
①ストッキングのウエスト部分から、つま先までたくし上げて手に持ちます。
②つま先からかかとまで足を入れて、軽く引き上げフィットさせます。
③かかとから膝、膝から腿、腿から腰というように、
一段階ずつゆっくりと一定の力でストッキングをあげていきます。
この時、軽く左右に振りながら両足交互に引き上げるとうまくいきます。
④腰まで上げたら股下までしっかりフィットしているか、
たるみやよれがないかチェックして整えましょう。
コツは、足のつま先から各関節ごとにしっかりフィットさせるような感覚で
ストッキングをあげていくことです。
こうすると、比較的ムラがなく履けますよ。
朝の出勤時間や、出かける前に余裕がないとつい急ぎがちになりますが
慌てて履くと伝線する原因にもなります。
余裕が持てる時間を作ることも、伝染を予防する一手になりますよ。
ストッキングが伝線したら補修できる?伝線した時の対処法とは
ストッキングの生地は非常に薄いので、補修をすることは難しいです。
でも、伝線した箇所をそれ以上広げないようにすることならできます。
ストッキングの伝線には、マニキュアで対処する方法があります。
とても一般的なので、ご存知の方も多いですよね。
やり方は、マニキュアを伝線している線の始めと終わりの部分に塗ります。
乾いて固まれば、一時的ではありますがそれ以上伝線が広がらないようにできます。
穴があいた時は、穴の周りをカバーするようにやや広めに塗りましょう。
それと、ストッキングの伝線にはスティックのりも使えます。
マニキュアに比べて、乾きが遅く固める力がやや弱いですが
比較的どこにも置いてあるアイテムなので手に入れやすいです。
ヘアスプレーを伝線した箇所に吹き付ける方法もありますが
肌の弱い方は皮膚のトラブルになる場合があるので気を付けましょう。
ストッキングの伝線したところを縫うことができれば長持ちしそうですが
さすがにそれはできないので、なるべく伝線させないように努めたいですね。
ストッキングの伝線なんて気にしない?!伝線した時の最終手段とは
ストッキングの伝線が目立つ場所でなければ、そこまで気にならないですが
足が出ているときに限って伝線するというのがあるあるですよね。
ストッキングの伝線をそのままにしておくのもそれはそれで抵抗があります。
ですが、ストッキングの予備もなく応急措置できるものすら持っていない場合
いったいどうしたらよいでしょうか。
①隠せるものがあれば何でも活用する
例えば、ストールやカーディガンなどを腰に巻く又はひざ掛けにして隠す、
バックやファイルケース、紙袋で隠すなどです。
②いっそのことストッキングを脱いでしまう
ストッキングの伝線をごまかすことができないほどひどい状態であれば
脱いでしまうも一つの手です。
ただし、素足になるのでその日の服装や時と場所を選ぶので注意しましょう。
③伝線を広げないようにするため、ストッキングを切る
スカートやパンツスタイルの時、腰付近や股下付近で伝線した場合
裾からでない程度の位置でストッキングを切ります。
ブーツや靴で隠れてる部分が伝線した時も同様、
見えるところまで伝線が及ぶ前にストッキング切ってやり過ごす方法です
以上、どれも限定的かつ強引な対処法なので、急場しのぎにしかなりません。
あくまでも最終手段として参考にしてみてください。
このようにとっさの伝線に慌てないようにするためにも
予備のストッキングを用意しておくことをおすすめします。
まとめ
今はストッキングも、伝線しにくいものや穴があいても広がりにくいものなど
強度や履きやすさを考えて作られてるものがたくさんあります。
お財布との相談になるので、無理におすすめはできませんが
ある程度丈夫なもの揃えておく方が伝線することも減るでしょう。
いつも伝線ばかりしてしまうと悩んでる方は、
今使ってるストッキングを1グレード上のものにしてもいいかもしれません。
それと、爪・肌の手入れや正しい履き方を忘れないようにしてくださいね。
きっと、伝染の頻度が減りますよ。
ストッキングを長く履くためにも、できることは積極的にしていきましょう。