叱らない子育てで失敗しないための心得とは!?

「叱らない子育て」という言葉を最近よく耳にするようになりました。

怒ることが無ければ子供も親も気持ちよく過ごせるのではないか…?
と将来実践したいと思っている方もいるのではないでしょうか?

しかし、その子供が大人になった時の様子や、叱らないことで起こるトラブルなど、
良い評判よりも悪い評判が多いように感じます。

そこで、私の体験から子育ての失敗例とうまく行った例を紹介します!

目次

叱らない子育てで良い結果を出すにはどうすればいい?

子育てにおいて、「叱らない」ということはほぼ不可能です。
というのも、産まれてから何も教わらなくても良いことと悪いことの分別がつくはずがないからです。
今まで遭遇した中で「叱らなかった」悪い例がこちらです。

・片付けが出来ない
・人を傷付けても謝らない、反省しない
・人のものと自分の物の区別がつかない
・マナーや常識を知らない
・我慢が出来ない

こういった子供の親と話をしていると、

・「片付けが出来ない事」に関して→
「集中力が高くて遊ぶことに夢中になってしまうの」「散らかすことが得意なの」と、
なんでも褒め言葉に変換すれば良いと思っている。

・「人を傷付けても謝らない、反省しない」→
自分の子供が暴力を振るった時には「やんちゃだから」と言い訳をするけれど、
自分の子が喧嘩で少しでも叩かれたりしたら大騒ぎする。

・「人のものと自分のものの区別がつかない」→
子供からねだられただけおもちゃを買い与えたり際限なく
お小遣いをあげたりして物やお金の大切さを教えておらず、
平気で人の物を使い、感謝もしない大人になっている。

・「マナーや常識を知らない」→子供の全ての行動を褒めるだけなので、
人前で恥ずかしい行動をしても本人も気が付かない。

・「我慢が出来ない」→怒られたことも集団の中で生活する時の
我慢も無い生活をしてきたので、すぐ癇癪を起したり引きこもったりする。 

というような、怒らないことで親自身が
子供のしつけを放棄し楽をしているというパターンが多いようです。

ここまでだけを見ると、全く良いところが無いように思える「叱らない子育て」。

最近は児童虐待の痛ましいニュースが大々的に報道され、
親自身がどこまでを躾としていいのかビクビクしてしまう面があり、
また、怒りすぎると子供が恐怖心や不信感しか持たなくなってしまうのではないか…と悩む場面が多々あります。

 「叱らない子育て」という言葉は、そういった不安から親だけが
楽をする方法へと誤解されているというのが現実の様です。 

では、「叱らない子育て」の正しい方法とはどのようなものなのでしょうか? 

そもそも、「叱らない子育て」とは「感情的に怒らない子育て」のことだと思います。
もっと簡単に言うと、「子供の前でキレない子育て」です。

子育ては大人になって自立してからでないと成功したかどうか分からないので
正解を見つけるのは難しいですが、「キレない子育て」なら納得がいきます。

私も現在母親になって思うことは、

子供が他の誰かを叩いたりゴミ箱を漁ったりして「それはダメ!」と
23回立て続けに注意するとイライラし始めてしまい、
しばらく怒るハードルが下がってしまいます。

例えば、“置いていたスマホを勝手にさわり始めた”とか、
“おもちゃ箱の中身を全部出して散らかした”などの声を
荒げて怒るようなことじゃなくてもガミガミ怒るようになってしまいます。

上記は私自身の例ですが、
イライラをぶつけるタイプの「怒る」や必要のない「怒る」はNGです。
(私もやらないように気を付けていますが難しく、よく反省しています。)

自立した大人になるまできちんと育てることが出来ている人の教育内容を見ていると、 

・他の人や子供自身に危険が迫った時のみキツく叱る
・マナーや常識は、怒るのではなく子供が理解するまで何度も何度も言い聞かせる
・片付けや言葉遣いは遊びの中に取り入れて楽しみながら教える

という3つのポイントで言うことを聞かない子供への対応を乗り切っているようです。

子育ての問題といえば現代ではコレだ!?大きく分けて理由は2!? 

しかし、こういった子育ての問題点は核家族化の進む現代において
管理が難しくなっている理由が大きく2つあります。

1つ目の理由

今の母親の親世代は専業主婦というのが当たり前で、
里帰りをすれば家事や育児をほとんど親に頼れる環境があったと聞きます。

しかし、今は頼るべき親が共働きという家庭や
実家が遠方という人が多くなっており、里帰りが出来ない人すら多い時代です。

母親と子供が2人きりの時間が増えて頼れる場所もなく母子2人きりで過ごしていると、
母親のストレスが溜まって歯止めが利かなくなり、ガミガミ怒りやすくなってしまいます。

2つ目の理由 

1つ目の理由に追加で、地域との関わりが薄くなって子育てを
客観的に管理してくれる存在がいなくなっていることがもう一つの理由です。 

昔は近所の人や家族や親戚が近くに住んでいて、
母親も子供も周りの協力やアドバイスを受けながら子育てをしていたそうですが、
今はそういった繋がりは希薄です。

子育てが完全に母親と子供と時々父親だけの空間で行われることになり、
正しい子育てが分からないまま過ごしてしまうことが多くなっています。 

習い事させないで子育てを成功させるには? 

子供の将来を思うと、塾や運動などの習い事をさせたい人は多いですよね。
しかし、習い事には月謝や送り迎えなどの負担が多く習い事をさせるのに躊躇してしまう場面がありますよね。
そこで、習い事が必要な場合と必要でない場合についてその線引きを考えます。

学習塾に通わせるかどうかについて 

学習塾については、子供が家で勉強ができているなら通わせる必要は無いものです。

私自身、塾には通ったことがありませんが
地元トップの進学校である高校と国立大学まで行けました。

しかし、これには親の家庭教育がとても重要です。

家にいる間は幼稚園に入る前からひらがなや
数字を遊びに取り入れながら覚えるように教えてもらいました。

幼稚園以降も、美術館や公園に行くと草花の名前やしくみ、
歴史について親が隣で説明をしてくれて、親も分からない場合は
一緒に図書館に調べに行くなどして勉強の楽しさや必要性を生活の中で教えてもらっていました。

もし自分の子供に国内トップの某大学や医学部医学科などの
とてつもなく高いレベルを目指してほしいならともかく、
普通の国立や四年制大学に行くくらいなら家庭学習で補えます。

運動や文化系の習い事 

よほどプロスポーツ選手やアーティストにさせたいという訳でなければ、
学校教育や部活で生きていくのに必要な教養は十分に養えると思います。

 まとめ 

子育ては正解の見えない長期間の大仕事ですが、
親と周りの人と健全なコミュニケーションを取って一緒に笑ったり、
親も子も時には怒られたりしながら成長していくものです。

自分の子供のことだけしか見えない状態にならないように
友人や家族に相談しながら子育てできるようにしたいですね。