猫のトイレの置き場所って・・・マンションは?一軒家と違う?
猫を飼うということは、猫のトイレも設置することになります。
たまに、外飼いしていて、食餌は与えるものの、
トイレを用意しないといった迷惑な人もいますが、
動物を引き受けるということは、
排泄の処理など汚いところまで手をかけてあげることだと思います。
不届き者の話はさておき、
今回は室内飼いの場合の猫のトイレ事情について、
マンション住まいの場合だけでなく、
一軒家の場合、また、猫と暮らしていく上で
注意しておきたいことを経験談を踏まえて、
お話させていただきたいと思います。
目次
猫トイレの場所はワンルームだと選択の余地なし?!
ワンルームマンションに住んでいる場合、
そもそも猫のトイレをどこに設置するかといった問題は
起こりえないような気がしませんか?
だって、悩んだところで、部屋は一つしかないんだし、
あるとしても玄関スペースに置くか、
部屋に置くかの二択であると思いがちです。
ですが、人によっては、人間のトイレと同じ空間に猫トイレを置いたり、
ベランダを猫トイレの置き場としていることもあるようです。
「なるほどその手があったのか!」と思われた方に
想定できる注意点をお伝えしておきます。
まず、人間用のトイレに猫トイレを設置したければ、
それなりの広さが必要になってきます。
市販の猫トイレにはコーナータイプのものがあり、
省スペース型のものがないわけではありませんが、
人間用のトイレの蓋を閉め忘れてしまったことによる
猫の事故が起こらないとも限りませんので、注意が必要です。
また、ベランダに猫トイレを置くことも、夏や冬だけでなく大雨の日には、
猫にとってトイレに行くのが過酷となってしまいます。
それに、間違えて窓を閉めてしまえば、
猫がベランダのトイレに行けなくなってしまうので、やはりおすすめはできません。
猫をトイレ共用のアパートで飼ったときの猫トイレはどうする?
じつは、今でも東京都内でも家賃月額3万円程度の
激安アパートは存在しています。
築年数50年を有に超える、まさに遺跡のような物件は、
ほとんどが風呂なし・トイレ共用といったものとなります。
もしも、そんなアパートで猫を飼った場合、
やはり共用のトイレに猫トイレを設置するのは、
同じアパートの住民にとって迷惑千万です。
したがって、室内のどこかに猫トイレを設置することとなります。
その場合でも、気をつけていただきたいのは、
猫トイレを隠そうとして、押し入れなどに設置することは
なるべく避けるようにして正解だということです。
押し入れは、もともと暗くて、
湿気が溜まりやすい環境ですので、
猫トイレを置いてしまえば、
カビや雑菌の温床となってしまい、不衛生となってしまうからです。
庭付きの一軒家で猫を飼っているならトイレは必要ない?
花壇や砂場のある庭付きの一軒家にお住まいの方からすれば、
猫を外に出してあげて、そこでトイレをしてもらえばいいと
安直な考えに陥ってしまいがちです。
ですが、それは絶対に止めておきましょう。
なぜなら、猫の糞尿はバイ菌がいっぱいです。
それを庭に撒き散らすことになってしまっては、
やはり庭としての機能が失われてしまうからです。
どうしても庭でトイレをしてもらいたいというのであれば、
軒先や決まった場所に、猫専用のトイレを設置してあげるようにしてください。
猫と共存していく上で、最も大切なことは、
人間にとって有害な環境を作らないということだと言えます。
ベランダに猫小屋を作ってあげることのメリットとは?
よくキャットハウスや大型ケージをベランダに設置して、
そこを猫小屋としている方も見受けられます。
じつは、猫にとってベランダに出る機会を与えてあげることは
非常に重要な意味があるのです。
もちろん、気が向いたときにベランダに出してあげるだけでも意味はありますが、
それだと猫はただひたすらベランダの床をうろうろするだけで、
「上下運動」を行なうことはできません。
猫は登ったり、降りたりすることが大好きなんです。
その欲求と好奇心を同時に実現させてあげられるのが、
ベランダの猫小屋と言えます。
そして、ベランダに猫小屋を設置することで、
猫が日光浴やひなたぼっこができるようになるのもメリットです。
猫は、太陽光によってビタミンDを生成したり、
毛量を調整したり、ストレスを軽減することができるとされています。
つまり、猫の健康促進のために、陽のあたる場所に猫小屋を設置して、
上下運動したり、日光浴できるように工夫してあげることは、
重要な役割を果たすことになるのです。
猫トイレの場所変えるとき気をつけたいこと
どうしても猫のトイレの場所を変えたいと思うようでしたら、
少々手間ではありますが、
いきなり違う場所に持っていかないようにしてあげてください。
というのも、人間でもそうですが、今までの習慣で間違えて、
トイレがどこにあるのかわからなくなってしまう可能性があるからです。
粗相をしてしまうかもしれませんし、
逆に移動させた先の猫トイレを
使ってくれなくなってしまう恐れさえ出てきてしまいます。
そんなときには、少しずつ本来あった場所から、
移動させたい場所へ位置を変えていくという手段が有効です。
猫は、ニオイでトイレを認識しているといっても過言ではありません。
いきなりニオイや空気の流れが変わってしまっては、
落ち着かないどころか警戒してしまいます。
なので、猫トイレを移動させたいときには、
猫が気づかないくらい少しずつ移動させていってあげてください。
少々時間と根気のいる作業ではありますが、
それもすべて愛すべき猫のためだと割り切ってしまいましょう。
猫をマンションで飼ってもバレない?!
よく耳にするのは、猫は犬と違って鳴き声もほとんどしないし、
ペット飼育不可のマンションでも飼えるよという話です。
確かに、個体差はあるものの猫はほとんど鳴くこともありませんし、
犬のように散歩の必要もないため、誰にも気づかれず飼うことは不可能ではありません。
とはいえ、その時点で規約に違反した住み方をしているので、
何かと不便やペナルティを受けることを覚悟せねばなりません。
たとえば、猫の爪による引っかき傷が壁や床にできてしまったり、
猫アレルギーの隣人がその存在に気づいてしまわないとも限りません。
ほかにも、緊急事態や動物病院に連れて行く際に、
誰かに見られてしまって、こっそり猫を飼っていることがバレてしまうかもしれません。
そんな暮らしは、猫にとっても可哀想すぎますので、
猫と暮らせるマンションで堂々と飼ってあげていただきたいものです。
猫と暮らす家づくりをしよう!
最近は犬よりも猫の方がペットの数が増えているとも言われています。
猫は、犬のように散歩の手間も必要なく、留守番させていても、
特に寂しがる素振りもありません。また、サイズも小型なので、
狭いワンルームなどでも飼育が可能な手軽さがウケているのだと思います。
もちろん、仕草や見た目の可愛さもその人気に拍車をかけているのは間違いありません。
猫と暮らす家を作るために、大切なことは、猫を危険から守ってあげること、
猫にとって快適な空間を提供してあげることです。
たとえば、電化製品の配線なども猫が絡まってしまったり、
間違えてかじってしまわないようにカバーをしたり、あらかじめまとめておきたいものです。
それに、ニオイのきつい芳香剤や殺虫剤にも気をつけなければなりません。
お風呂の残り湯に猫が誤って落ちてしまわぬようドアはちゃんと閉めておく、
スナック菓子など猫が食べてはいけない食材を部屋に放置しない、
また、なるべく、猫の動線を考えた物の配置を心がけることが、
猫にとって居心地が良い家となるに違いありません。
猫トイレの場所は猫次第!マンションだけでなく一軒家でも条件は同じ
いかがでしたか?
猫トイレの設置場所は、マンションだけでなくアパート、
一軒家でもとにかく同じスタンスで考えることが大切です。
要するに、猫の気持ちになって、
猫が快適に使用することのできる場所にトイレを置いてあげればよいのです。
人間様の都合によって、とても落ち着かない場所をトイレに指定されている猫を見るにつけ、
いたたまれない気持ちになってしまうのは、私だけではないと思います。
人の目に付くから、見栄えが悪いからなど人間の一方的な考えによって、
どうか猫トイレをないがしろにすることがないよう気をつけてあげてください。
一匹でも多くの猫が人と生活することによって、幸せになれることを願ってやみません。
以上、一人暮らしでも知っておきたい!猫トイレの場所はみんなどうしてる? と題したお話でした。