何だか最近ため息が止まらない……
疲れたときにゆっくり読みたい小説5選!
日本のこのご時世、普通に生きようとしているだけでも、
大変な苦労をすることも多いですよね(´;ω;`)
最近何もやる気がしない、面白いと思えることがない、
外出したくないと感じたら、体よりも精神的に気に疲れが溜まっている証拠かもしれません。
ここでは、実際に僕が疲れたなぁと思ったときに読んで気分転換できた小説を紹介します。
目次
マチネの終わりに
2018年に一番夢中になった小説と言っても過言ではないです。
出版したのが2016年というのは気にしないでください。笑
すごーくざっくり言うと大人の恋愛小説を描いています。
天才ギタリストの蒔野聡史と才媛のジャーナリスト小峰洋子の物語です。
この2人の置かれた環境が僕とはまったく違いすぎて、
世界観に没入していくと関心の嵐でしたね。。。
著者の平野啓一郎さん自身が頭がいいことは読んでいればとにかくよくわかるのですが、
主人公2人も才知溢れるので、恋愛要素以外で琴線に触れる言葉や内容だらけです。
倫理的なことも、社会的なことも。学べること、考えたくなることが多い小説なので、
現実の矮小な自分なんてすっかり忘れて、読後は充実感満載でした。
だから2019年秋に実写化が決まったのは、僕としては納得したような感じです(´∀`*)
どれだけうまく表現できるか気になるところではありますが……まず間違いなく観ると思われます。
蜜蜂と遠雷
直木賞を受賞したということで、ミーハー的に手に取って読んでみた一冊です。
最初はただでさえ分厚いのに2段組で文章が並んでいて、
ボリュームが多くて読みきれるか心配だったのですが、
読み始めたらすぐに止まらなくなりました(ノ∀`)てへ
小説もエンターテインメントなんだなぁと本当に思わされた1冊です。
まず設定が「もう、ズルい!!」という感じでした。今風に言えばチートですね。
ある音楽コンクールで異なったチート級能力を持つ3人がぶつかり合うという物語です。
現実では絶対に有り得ない設定なのではないかと思われますが、
そこをうまくリアルに描くのがやっぱりプロの小説家ですね。
緻密に丹念に描くことで、非現実感をすべてクリアにしていきます。
音楽の世界、そして音楽の天才たち、
また反対に音楽の凡才がどういう気持ちを抱きながら
世界と向き合っているのかがわかって大変良き作品でした。
この本もまた映画化が決定しており、2019年秋に全国で公開とのことで、楽しみです!
アイネクライネナハトムジーク
ミステリー作家で超有名な伊坂幸太郎さんが恋愛小説に挑んだということで手にとった小説です
(ミステリーも伊坂幸太郎さんもそれほど詳しくないというのはご愛嬌です。笑)
短編集になっており、それぞれが独立した話かと思いきや…
最後で一気に収束するような感じで「これが噂に聞く伊坂ワールドなのかぁ」と思わせてくれる一冊でした。
すごく目新しいものがあったわけではないですが、ちょっとしたことが少しずつ繋がって、
小さな奇跡を起こしているので、最後に爽やかな気持ちになれる物語でしたね(=^0^=)
なんか、これだけ複数の恋愛を見せられると恋愛してきたくなっちゃうなぁ。
僕に春はいつ訪れるやら……。
オー!ファーザー!
アイネクライネナハトムジークを読んで
伊坂幸太郎さんに興味を持ったので、こちらも読んでみました。
読み終えると、作品名はこれしかないって思えるくらい納得します。
オー!と思えるくらい、
ある種ぶっ飛んだ4人のファーザーたちとその息子が織り成す物語です。
4人の父親?というところで引っかかるかもしれませんが、
それは誰が本当に父親かを確定させてないからです。
つまり主人公の息子はとにかく複雑な家庭に育っています。笑
伊坂さんの伏線を伏線と思わせないで、あとでびっくりさせてくれるギミックに感動しつつも、
父親って、家族ってなんだろうと考えちゃいました。
複雑な家庭でも、楽しそうで羨ましい。僕も父親4人欲しかったなって思えます。
血が繋がっていることよりも、愛情なんだなぁとつくづく感じちゃいました。
本当の意味で親子愛を感じられる作品だと思います。
明日はきっと楽になる!
これまでの作品に比べると著者の知名度がグンと劣りますが、
たまたまこの小説の舞台となっている
ボディワークサロン(ラフィネ)に行ったことがあるので手に取ってみました。
正直、帯に「女子の人生には~」とか書かれているのでうーんと感じましたが、
癒しという言葉と中を覗いたら短編であったことで読みやすそうと思って買ってみました。
このような普段しない行動を取ることも気分転換になる!という変な勢いがあったのも事実ですが。笑
この著者のおそらく処女作だと思うんですが、
とりあえず言えることは読みやすいですね。難しい言葉とかは使われていないです。
表現が多少拙いかなと思うところもあったのですが、
身体の仕組みについての豆知識も書かれていて、
そこは性別関係なく参考にできます。
僕は男子なので遠巻きに「女子って大変だな」って思う程度でしたが、
女子だったら主人公たちの置かれた環境にもっと共感できたでしょうね。
太宰治の女生徒という小説も人気があるくらいなので
男性も読めると思いますし、やっぱり癒しは必要だよねって思わされました。
うーん、セラピストになろうかなぁ。